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ここは自分の好きな事をダラダラと物申すブログです、不定期ですが(苦笑)
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一人待ちの雑踏を抜け裏道に入りながら封筒の中身を見る。
内容は実に簡潔、いつも通りの内容だった。

(・・・スラム街・・・。)

そこが今回の『仕事場』、シルヴィーは多少暗鬱な気分になりながらも、そちらへと足を進めていく。

(・・・早く・・・終わらせましょう・・・。)

その目に冷たい光を宿し、目的の場所へと向かった。
 
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             ・

その頃、ティアは国立図書館へと来ていた。
ティア自身、この町を把握するために、まずココの地理を知っておかなければならない、というのは本人の弁である。
そんな訳でティアは早速支所の女性に話をかけた。

「すいません、少しよろしいでしょうか?」

「はい、何か御用ですか?」

「この町の地図は置いてあるでしょうか?」

「地図でしたら、そこの階段を上りまして、手前のから三つ目の棚に御座います。」

史書の懇切丁寧な説明で場所を理解したティアは微笑を浮かべながら、「ありがとう御座います」と礼を言い、目的の物を見るために階段を上がっていた。
その後ろ姿を熱っぽい視線で史書が見ていたことにティアは気づいていなかった。

             ・
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             ・

そこは薄暗い小屋の中。
蝋燭の灯火が揺らめくその部屋で、向かい合うように二人の男が座っていた。

「・・・これを見ていただきたい。」

口頭一番、初老の男がトランクを取り出し、中を開いてみせる。
その中身を見ながら、ヒゲ面の男は「ふむ・・・」と声を出しヒゲを撫でた。

「・・・これだけの金・・・何がお望みで?」

「受けて頂けるのかな?」

「内容によりますな。」

ヒゲ面の男は、「もっとも・・・」と続けた

「この盗賊ギルドに来るんだ、真っ当な内容ではあるまい?」

初老の男性はその問いには答えず、事の内容を話し始める。

「町で国に対してのデモを起こして欲しい。」

ヒゲ面の男は一瞬、神妙そうな顔をすると口を開いた

「・・・して?デモなどを起こしてどうする。」

「現・国王の不安を煽る。」

「・・・そんな事をすれば、今の国王のことだ、また我々を含む平民に税と兵による圧力がかかるやも知れんぞ?」

初老の男性はその言葉に笑みをこぼした。
それこそが真実だとでも言うように・・・
それを見たヒゲ面の男も、今回の真の目的を悟ったようだった。

「なるほど・・・つまり、この5年間の圧政によって民の不満が高まっている今にデモを起こして、さらなる過税をさせ民の怒りを爆発させる・・・そういう訳だな。」

「ご名答、さすがはギルドの頭を務めてるだけはありますな。」

「そう上げてくれるな・・・しかし・・・なるほど、だからこそのこの金額か。」

もう一度トランクを見る、そこへ初老の男の声が入った。

「これはあくまで前払い・・・成功した暁には、納税の削減、スラムの復興・・・どうですかな?」

「・・・。」

ヒゲ面の男はやや沈黙した後

「良いだろう。」

と答えた。
彼にとっても、今のこの国は生きにくい場所になりつつある、完全にだめになる前に手を打たねばと思っていた矢先のことだったので頷いたのである。
二人の男が契約成立としたところで密会が終了する・・・と思われた。

「・・・残念ですが、その計画は今、この時を持って終えます。」

凛とした声が部屋に響き渡る。
ヒゲ面の男がいち早く反応し、武器を構え

「何や―――――――――――――――」

しかし言葉が最後まで続くことは無かった・・・何故なら

『ザン・・・・!!』

それよりも早く放たれた白刃がヒゲ面の男を切り裂いたからであった。
男は痛みを覚える事無く絶命し、その場に倒れ伏した。

「くっ・・・己!何者だ!!」

護身用のサーベルを構え、初老の男が現れた影に叫んだ。

「・・・。」

影は答えない、ただ一歩・・・また一歩と初老の男に近づく。
やがて、ボウ・・と蝋燭の灯火が影の姿を淡く照らし出した。
その姿を初老の男性は知っている・・・。

「な・・・シル・・・ヴィー・・・・!!!」

「王宮貴族、ユルングルス・イーガル・・・貴殿の命、貰い受けます。」

『チャキ・・・』

刀を構え、シルヴィーはユルングルスを、その冷たい眼で捉える。

「な、何故だ!この計画が上手くいけば君も『スラム街』の住人としてではなく、一般市民として・・・!!」

「・・・私にそのような物は必要ありません。」

キッパリと口にした。

(・・・そう・・・私にはあそこで守らねばならぬ物があります・・・。)

目を閉じ、ブレた心を集中させ、目の前のことに専念する。

「・・・く・・・ここまでか・・・!!」

「・・・貴殿には申し訳ありませんが・・・さようなら。」

その言葉が呟かれるのと同時に、シルヴィーの放つ白刃が閃いた。
自らの視界が真っ白になっていくのを感じながら、ユルングルスは意識を閉じた。

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「・・・・。」

シルヴィーは近くの川で刀に付着した返り血を拭き取ると、報告を行うためゼスカーの下へと訪れた。
事を報告するとゼスカーは一言「ご苦労だった。」とだけ言って下がらせた。

「・・・。」

それがいつものパターンだった。
報告を終え、シルヴィーは溜息を一つ吐くと騎士団領を抜け市場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第五幕       了

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気分によって一人称が変わります、普段は『俺』や『私』ですが、時折、変化してます。

性格は基本的に大らかな性格のへたれです。

名前に関しては偽名です。
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